プログラミングの師を見つけた話
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みなさんはじめまして、僕は2020年より新米プログラマとして働き始めたものです。
この度、僕の社会人生活がコロナ禍がピークに迫った4月の第一周。僕の社会人生活が静かな自宅にて幕を開けました。
まさか引きこもりが推奨される耳時代がくるなんて・・・
入社して初めの頃、といってもまだ一月と半月ほどしか働いていないのですが、細々と簡単なお仕事をこなしていました。そんな中、ついにコーディングの仕事をしてもらおうと話になり、嬉しさ半分、不安半分の中いよいよ本格的なプログラマとしての仕事ができるのか・・・と思っておりました。
そしていざ始まり、まずは力試しということで、社長自ら僕のプログラマとしてどれほどの力があるかを図るためにクイズ形式の座学が初日は行われました。
難しすぎる。
この一言に尽きます。
正直な話就活の最中はプログラムの勉強をしていましたが、就職が決まってからというものサボり、ほぼ忘れていたのです。
いままでもやっては忘れ、忘れては初めてといった繰り返しで、会社に入れば嫌でも身に尽くし、勉強が習慣化するだろう。なんて甘い考えを持っていました。
そんな僕です。社長の出題する問題の数々を僕は必死に答えを見つけ出そうと、考え込み、その時間を積み重ねれば積み重ねていくほどに、社長の顔色は曇り模様に変化していきました。そんな表情を察した僕は焦りが有頂天に達し、良い歳をしてキョロキョロと目が泳いでいたと思います。
そして、僕はこう告げられました。
「これじゃあ仕事にならないよ」
奈落の底に突き落とされた僕は、やっとこさ重い腰をあげる決意をし、真面目に勉強をし始めました。
全く持って社会人にもなってこれじゃあお先真っ暗です。
そんな中、会社と揉めて退職予定のあるプログラマの方が、僕の先生として仕事、もといプログラミングに付いて教えて下さることになりました。
その方は、プログラミング能力にずば抜けて長けており僕にプログラムについての説明をするのですが、それがとても分かりやすい。理解力のない僕の頭にもスっと入ってきます。なぜこの方はこんなにプログラムができるのだろうと色々と話を聞いたところ、元々趣味でゲームを作ったりしているらしく、好きでやっていたら身に付いた。という感じでした。
絵に描いたスーパープログラマ。
僕はそんな感想を覚えつつ、やはり勉強という気持ちでやっといても長続きはしないし、楽しんでやっている人にはやはり敵いません。
いやいや、社会人にもなってそんな甘えた事いってられねえぜ。なんて言われてしまいそうですが、そもそも僕は勉強が好きではありません。これまで二十数年、このままでは駄目だと思い、頑張って勉強を始めた日もありました。けれどもって3ヶ月でした。
反対に好きで始めた趣味だったりは、長続きしますし
そもそも人生一度きりの人生なのですから、嫌々やるなんてもったいないし、やはり一日のほぼ半分を仕事に費やすわけですから、好きになるしかない。それに先輩プログラマの、仕事への意識の高さに僕は感銘を受けました。先を見据え、コード中に懇切丁寧な分かりやすいコメントを残していたり、何らかのトラブル時にも対応できるよう、バックアップのバックアップを事前にとっていたり、とにかく自分の作ったプログラムには自信と責任を持っている方です。
自分のためにやっている事だと言っていましたが、そのおかげで救われた人たちがいます。けれどそれには今後も気付く事はないでしょう。
おそらく社長の次に仕事に対して真面目だと思います。それなのに、こんな人材を見す見す手放すなんて・・・僕にはできません。
先輩はいずれ会社を去ることになりますが、僕がその意思を引き継ぎ(仕事の引継ぎだけに)そんな先輩の背中を僕は追っていきたいと思いました。本当にプログラマとして、ではなく人として尊敬できる人です。
これから短い間になると思いますが、何卒よろしくお願いします!勉強させてください!
それでは以上になります。